粉。趣味:ぶろぐ

ぼくの趣味はぶろぐです

you win! だけでは承認足らず

テレビゲームはご褒美のあげ方が上手だ、だからハマってしまう。という言説がある。

ゲーム全体で言うなら、勝てば表彰され、クリアすれば感動のエンディングが流れる。

詳細な部分で言うなら、攻撃が当たれば心地いいヒット音が鳴り、レベルが上がれば弱いキャラも倒せるようになる。

 

それ自体がご褒美として完璧に成立していて、いわゆる中毒者や廃人を生み出しやすくしてしまっているという。

PvPのゲームなんかにおいてはそれが顕著で、人生を棒に振るものが出るから規制を検討すべきではないか、なんて言われている。

 

この言説に関しては、ぐうの音も出ないし大体同意だ。というか人を楽しませることを目的に作られたものなのだから、当たり前と言えば当たり前。でも規制に関しては今の段階では要らないんじゃないかな~。

快感原則に沿ってしまっているのだから、薬・酒・賭博・性欲・タバコに次いで人を狂わせてしまう可能性は十分ある。タバコは生きづらくなるだけのイメージが強いが

 

確かに今もゲーム規制論は存在しているが、賭博や薬や酒のような扱いをされるべきとは思わない。狂うヤツは狂うし、規制されてもやるやつはやるんだろう。酒や薬と同じく。

なんにせよ適量であれば社会的にも経済的にも本人的にも問題はないだろう。その適量がどの程度かはおいておくとして

 

 

僕もゲームで十分時間を無駄にしたし楽しんだ。酒や賭博と違って基本的に年齢制限はないし、コストパフォーマンスで見ても安上がりだ。これからも時間を無駄にしたいし楽しみたい。

バカなことを言っているようだけど、人生の楽しみを運動や仕事のやりがいに費やせる健康的な人間はエンターテイメントのインフレによって淘汰されたと言っても過言では……いや、とてつもなく過言。

僕から見える視界の外には、そういう人もきっと沢山いる。

 

 

 

仮にゲームを楽しめる人間と楽しめない人間とが居るとしたら、僕は大概楽しめる方だ。

だけど最近、楽しむためにやっているはずのゲームを心の底から楽しめていない。

それをなんでだろ~つって考えるはずだったんだけど、前置きが長くなっちゃった。

 

時代に沿ってオンラインネットワーク技術を活用する一番楽しいゲームを求められた時に、勝つ気持ち良さの方面にシフトして求められる快感がインフレしていって、今みたいな技量が試されるPvP系のゲームが流行っている。のかな?

そもそもなんでPvPが流行ってるのか知らないが、推測だとこんな感じだろうか。僕もPvPの刺激を覚えてもっと派手なゲームがしたくなっていった。

オフラインで黙々と遊ぶゲームは今も勿論沢山あるけど、なかでもオンラインゲームは目立ちやすい。基本無料やクロスプラットフォームSNS連携など、人口を増やしやすい形式を取っていることもあるのだろう。

 

そもそも自分はSplatoonのオンラインPvPかつ画期的なTPSのシステムに惹かれて他のPvPゲームを触るようになった。元から他の一人用ゲームにも触れていたけど、その頃はオンラインPvPというジャンルがメジャーではなかったように思うし年齢的に興味もなかった。回線環境も関係あるが。

 

しばらくして他のゲームも少し触るようになったが、まず何より操作がおぼつかない。操作の壁がある。特にFPSやアクションゲームのたぐいは自分でやるより上手な人を見ていた方がずっと楽しい。

自分の親世代がマリオの一面をクリアできない(操作を覚えるのに時間がかかる)のを見た事があるが、自分がその親世代になったような錯覚を覚える。向き不向きはあるにしても、自分のキャラクターの操作が上手くいかないことが歯がゆい。

 

次に立ちはだかるのは、格付けの壁。多少操作が上手くなった程度ではゲームに勝てない。しかも勝てるようになっても上には上が居ることをまざまざと見せつけられる。

土俵に入ったと思ったら自分の倍の巨体に押しのけられていた。何が起きているんだ

 

「you win!」程度じゃ褒められた気分になれない。だって称号に「ブロンズランク」ってついてんだから。下から何番目で争ってるんだよ。

町で一番スマブラが上手い程度で友達に承認された時代はとっくの昔に終わっていた。町で一番スマブラが上手い、も実際下から何番目の格付けなんだよって話になるけど。

 

次にもう一つ付け加えるなら、承認と否定の壁。

格付けされていった結果、軽蔑や罵倒を生む。そこで軽蔑や罵倒に耐性のないやつは出ていく。結果として対処できるor耐性のある人か、強い人しか残らない。これはどの界隈でも住み分けとして発生しがちだけど。

競技として人と人の対戦を見た時に弱者が淘汰されるのは当然で、格付けによってよりそれがわかりやすくなっている。

こうなるとエンジョイ勢とかガチ勢とかでいがみ合うのがバカらしくなる。俯瞰で見たらトップ層とその他大勢、その他大勢の中に罵倒耐性の有無があるだけだと思うからだ。

もう一度書くが、「you win!」や気持ちいいヒット音では満足できない。何度も打ち勝ち自信を取り戻さなければ、プラスマイナスで見てマイナスの傷を負うことも多い。というかFPSのヒット音に関しては鳴らないんすわ、僕の場合。

自信を得る。そのためには継続的な努力がいるだろう。罵倒や軽蔑に耐えるメンタルもいるだろう。時間と鍛錬が必要だ。どこまでを目標にしようか。

 

…ここまでしてPvPのゲームをやる必要はない。得意なゲーム、Splatoonのゆるゆるウデマエマッチングに戻ろう…。

 

…………………????

Splatoon2のガチパワー、マジで何なんだ。PvPのゲームが上手じゃないことなんて、わかりきってたけど。(訳:アホかと思うほど勝てなくなりました)

俺は!!!!弱いっ!!!!

無限よわよわメンタル編 ~完~

 

 

これはコンテンツクリエイターやアーティストにも同じ事が言えるのかもしれない。

SNSやオンライン化で見える世界が広がったことで、上層との勝ち負けや優劣は比べるだけ無駄になっている。多分。

それでもなお認めてくれる人や環境やシステムこそが、マジで強えヤツを作り出すのかもしれない。この記事に書いたことはほぼ全てが推測で定かじゃないけど。

 

真に強いのは罵倒やメンタルに来るものの全部をガン無視できる人だと思う。無敵の「無」は無視の無。敵を無視するから無敵。

???

 

ゲームを楽しめなくなった理由をまとめておくなら、「PvPゲームの有象無象のストレスに耐えきれなくなったから」なのかな。元を辿ればPvPゲームのやりすぎ。

PvPじゃないゲームは楽しくやれると思うし、仮にPvPでも得意なたぐいだったらずっとやるかもしれないし。

ゲームで承認されるなら現実で褒められた方が嬉しい、と感じるようになったのもかなりデカめ。しばらく褒められなかった時に人生終わるけど

んで、PvPのゲームはエンジョイでやれたらやるくらいの気持ちにシフトしよ。一生勝てなくなる未来が見えるね

そもそもADHDの治療薬の服用量が本格的になってから全く集中してゲームできないんですけど、そういう研究あったりしないですか??年取っただけ??

 

こちらからは以上です。こなまるでした。

読んでくれてありがとね