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ネクライトーキーのこんがらがった!の歌詞がぶっとんでるので考察&感想

ネクライトーキーが好きな10代です。どうも。

こんがらがった!100回聞いた。多分。

 

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これ凄くないですか!!?凄い。歌詞の感想書くのはOKらしいので書いていきます。その前にこんがらがった!のMVを置いときます。

 

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赤字のヤツはギターのヒゲのおっさん(朝日さん)が書いた歌詞です。文字可愛いかよ。歌詞を綴ったのも文字を書いてるのもこの人。

 

 

歌詞の感想

立ち込めるシティライト 絵はドット

もうこの時点で歌詞書いてる人の感性がエモい。

街灯が立ち込めている、ということでモヤっとした夜の街の情景が想像できますね。

「立ち込める」という表現から、霧にも似たような湿度の高さを感じます。より深く考えるなら、なんとなく心のモヤモヤ感みたいなのも表現しているように見えますね。

ただ歌詞の中で立ち込めてるのは霧ではなくシティライトなので、モヤモヤというよりはボヤけた感じ、深夜のコンビニの近くで散歩しているみたいなボーッとしてる感がイメージできます。

シティライトを街灯と直訳してもいいんですが、せっかく呼び方カッコつけてるので「街の光」って読みたい。遠くに見える残業してるビルのオフィスライトや、立て看板のボヤッとした光、年がら年中光ってるコンビニや自販機の光、全てを「立ち込める」と表現することでボヤボヤモヤモヤとした存在として感じることができます。

夜の街を散歩した時の特別感というか、その光たちが自分には見向きもしてない感じが伝わってきて、僕もう最初の時点でめっちゃ好きなんですよね。

あとボーカルのもっさが明らかに「シティライツ」って言ってるのは絶対わざとだと思う。光たちをまとめて「立ち込めてやがるコイツら」って言ってるみたいで好き。そこまで深い意図はきっとないと思うんですが、どこかのミュージシャンの真似だったり或いは只のカッコつけだったりするんでしょうか。わからんけど

 

「絵はドット」に関しても秀逸で、描いた情景が一瞬にしてドット絵に変わる感覚を味わえます。ドット絵から連想するのもやっぱり視界がボヤけた感じのように思える。ファミコンの探偵ゲームみたいな。

ドット絵と聞かされるだけで情景に俯瞰的な印象を与えるというか、主観というよりは漠然とした全体を見ている、みたいな印象を感じました。

多分関係ないけど、ドットという単語は地味に"水玉模様"も意識したもののように感じた。夜の街灯をカメラに収めた時の光が玉になってる感じと"ドット柄"の水玉が繋がっているようにも思えるし、「立ち込める」から連想する霧のイメージともうまく重なる。

そこまで考え抜かれた歌詞かどうかは定かではないけど、前後のフレーズの親和性が高く、1フレーズずつ連想ゲームみたいになってる箇所があるのがこの曲の特徴でもあるんじゃないかな、と僕は思いました。

 

この1フレーズだけでもこの曲のふわっとぼやっともやっとした夜の街の印象がすぐ浮かんできて、少なくとも僕には抜群に刺さる歌詞でした。

 

駅のホームでは死体の山が 目に付くでサンデイナイト

急に歌詞の様子がおかしい。ただ実際に死体の山が目に付くことなんてないので、比喩表現であることはすぐにわかりますね。あるいはそういうフィクションの話としても見られるか。

実際に疲れ切った死んだような顔してホームで電車を待っている人っていますし、比喩表現としては抜群。歌詞としてはだいぶトーンが暗いんですが、ボーカルの声がキュートポップ故に無邪気で変に明るい印象を受けるのがネクライトーキーのスゴいとこ。

これも連想しすぎですが、「駅のホーム」から連想する電光掲示板のドット感が前のフレーズの「絵はドット」から繋がってる感じがします。ストーリーじゃないけどどこか地続きな印象を受けるな~と勝手に思っている。発想が飛びすぎてるだけか。

あとちょっと悪い話をするなら、轢かれて自殺するような人のことを考えると駅と死体って実際にそう離れたものでもない。そこらへんの不謹慎な意味はこの歌詞から少なからず連想してしまうものだと思う。駅のホームの今にも死にそうな人達と、自ら死んでしまった人の山、というダブルミーニングかもしれない。だいぶ言い方悪いけど。

「目に付くで」って言ってるのはネクライトーキーが関西出身だからか。歌詞として見るのなら、夜の街でボソボソ独り言を呟いてるような孤独感があるな、と僕は思います。誰かに語りかけてるように見えなくもないけど、語りかけてる対象が自分から自分に向けて、みたいな。

サンデイナイトって言ってようやく明確に日曜の夜っぽいことがわかります。駅のホームの人々を死体の山に喩えたのは、次の日が月曜日であることも関係するんでしょうね。ホームの人の顔死んでそう。

関係ないけど日曜に働いてる人も勿論沢山いるわけで、「自由な時間が終わったことによる死んだような顔」よりは「毎日が続くことに絶望している死んだような顔」を駅のホームで見せる人が多いのかもしれない。あと単純に電車の車内が嫌いな人って多いし、顔が疲れ切って死体に喩えられるのも無理はない。のかもしれない。

 

あと、朝日さんが綴る歌詞の中には「終電を逃して始発を待つ」というフレーズが結構な頻度で出てくるんですが、これも似たようなものなのかもしれません。夜23時くらいをイメージするか、終電を逃し深夜で始発待ちの人達をイメージするかは自由だと思いますが。

 

驚いて でも誰も見てないようだ

比喩しときながら驚いてる。ホントに死体の山を見たら驚くのも無理はないので、考えられるとしたら物語がフィクションで本当に死体の山が転がってるか、比喩にしてもホームの人の顔がマジで驚くくらい死んでるかですかね。

ただ曲調の感じからしても「驚いたなぁ」くらいの驚き方なので、フィクションってことはなさそうです。ここを考察しても仕方ないけど。

死体の山を「誰も見てない」というのは「死体の山のように感じている人がいない」ということでもあるし、「ホームの人々はお互いに関心がない」という意味でもあると感じます。あるいは、場によっては自殺現場でもある駅のホームでそれを怖がる人が居ないのは不思議だ、という意味かもしれません。

 

ちなみにまだ一節目なのに文量すごくて自分で驚いてます。

 

待てどもトラフィックライト 赤かった

間奏が入って場面が切り替わったようにも思えますが、トラフィックライトは直訳なら交通信号。交差点の信号機か、踏切の信号をイメージできますね。ホームを横目にしながら踏切までたどり着いたか、場所が変わって交差点にいるのか。

なんとなくここで鳴ってるリズムギターが踏切信号のリズムっぽいと感じるんですが、気のせいかもしれません。待っても変わらない信号といえば踏切と押しボタン式信号だと思うので、個人的には線路沿いの道路を歩いた先の踏切っぽいなーと思っています。

終電を過ぎてるのであれば踏切は開いているのでは?という気もするので、交差点でも間違ってないと思います。というか最初に聞いてパッとイメージしたのは交差点でした。

待てども、とありますが実際にはそんなに待っていなくて、ボーッとしてるが故に時間を長く感じているような描写にも思えました。

渡れやしないのに 向こうばかりを 目で追うぜミッドナイト

ここは情景描写というか、ボーッとしてる感じを再確認する歌詞になっています。

渡れやしないって聞くとやっぱり踏切のように感じますね。交差点でも渡りはしないと思うけど。あと「向こうばかりを目で追う」ってとこを見ると、やることがなくてボーッと向こうを眺めてる感じか。もしくは考えたくない考え事をしているような暗さみたいなものをなんとなく感じる歌詞になっています。

ミッドナイトってことで真夜中か深夜の描写ですね。さっきはサンデイナイトだったので、少しずつながら地続きで時間が進行してるような感じにも思えます。

躓いた ことばかりだけが気になって

明らかに何か失敗した様子が見てとれます。やたらボーッとしてたのも、視界がボヤっとしてたのも、真夜中に街に出ているのもここで納得がいくような感じがします。

マジでこういう時ありますよね。そのことしか考えられなくてボーッとしちゃって視界もぼやけて、歩いて気を紛らわすくらいしかできない時。この歌詞の人、そもそも行く当てはあるんだろうか。マジの散歩か仕事帰りくらいしか時間帯に当てはまらないし。

あと、歌詞だけ見ていくとホントにブッチぎりで暗い。鬱なの?これを完全にポップにしちゃってるもっさの才能すごい。

 

ぱっぱっぱっ 光って消えてゆくよ くらりくらり瞬くよ

信号が変わっていく描写と、失敗が気になってイヤな思考が瞬くのが重なった転調の描写。

「くらりくらり瞬く」って表現がまた良くて、相当躓いたことを引きずってるのがわかるし、気分が安定しない感じが伝わってくる。まあまあ落ち込んでると思う。

そういう経験はきっと誰しもあるし、ここの共感ポイントは僕の中では滅茶苦茶に高い。落ち込んでて気分の安定しない時に聞くにも良い曲だと僕は思う。

今は仕事の話 しないで

なんとなくバイトで失敗したような感じに見えるフレーズ。

仕事といっても単純に「やりたくないけどやらなければいけないこと」に置き換えて聞こえて、感情移入はしやすい。失敗を振り返ってしまってボーッとしてる時にそういう話をして欲しくないし、自分で振り返るのも本当はイヤだ。だけどどうしても考えてしまって気分が安定しない、みたいな。

今は仕事の話しないで!とあるけど実際誰かにその話をされたワケじゃなく、自分が自ら振り返ってしまって嫌だから、自分に向かって放っている一言だと思う。個人的には。

曲としてはここからサビに向かう高揚感を秘めてるので、個人的には胸がアツくなる。

 

からまった こんがらがった!

サビ!!!感情の絡まりを無邪気かつ頭からっぽに表現するのが「こんがらがった!」というフレーズだと思う。絡まった感情を誰かに丸投げするような心地よい無責任さが込められていて、「もうどうにもならん!」と良くも悪くも諦めているような潔さが感じられる。

丸投げした"誰か"にあたる人は結局自分以外いないのだけど、一旦丸投げしてることによって気が楽になったりどうでもよくなってたりするものだと思う。

感情の絡まりやジレンマみたいなのって生きてると時々発生して、それって割とどうにもならないことが多い。こんがらがったと丸投げするのはある意味正解かもしれない。

 

あと「こんがらがった」って音の響きが良くて、詰まる音(促音、小さいツ)が多用されていて跳ねるようなこの曲調とぴったりマッチしている。(メロディやリズムに関しても語りたいことは沢山あるけど、音楽の専門家ではないし詳しいことは知らんし書けないので歌詞の感想を述べるにとどめます)

 

成層圏 ついでに通りすがったら 「さよなら」

急に歌詞がぶっ飛んでるように見える。いや、ぶっ飛んでね??

この部分には特に意味がないような気もするけど、捉えようによっては爽快感バツグンの歌詞だ。

僕の捉え方としては、丸投げした感情の絡まりが上空に飛んで行って成層圏を越えてサヨナラしてるんだと思う。いや、適当だけどそれくらいしか思い当たる節がない。超理解がすぎる。

「さよなら」とカギ括弧を付けるあたり、対象がしっかり定まっているように思える。それが感情の絡まり、失敗が起因の悩みなんじゃないかな~と僕は思った。

どこか遠くに投げやってしまおう、もしくはどこか遠くに逃げ行ってしまおう、というのがコンセプトの気がしている。にしてもぶっ飛んでる。

東海道線乗って京浜東北線越えて 赤羽の君まで会いに行く

滅茶苦茶なんだけど、コンセプトとしては「どこかからどこかを経由してどこかに行ってしまいたい」「ついでに誰かに会いたい」というものだと思うので、捉えようによっては適した歌詞だなーと思う。「君」がなんなのかはこの時点でははっきりしないから、「遠くの誰かに会いに行く」っていう歌詞そのままの意味で捉えている。

どこかのインタビューで、朝日さんも「赤羽に思い入れがあるのか?」に対しては「ないです」って言ってた気がするし、解釈としてはこれでいいのかも。

あとなんか東京で乗り換えてる経路らしいですね、知らんけど。

東京といえばだけど、オシャレ大作戦も聞いて欲しい。聞けるときに。

からまった こんがらがった!

繰り返し。丸投げに丸投げを重ねて遠くまで行ってしまえ!遠くまで行きてえ!という感じだと思う。

意味深な表情 滑稽だったらイライラ

特定の誰かにイラついてるのが見て取れる。こんがらがった感情を丸投げしたら、原因が見えたようなフレーズにも見えます。

「滑稽だったらイライラ」という日本語は伝わりにくいが故に色んな捉え方をすると思うけど、原文のままならフローチャートに例えるとわかりやすい。

意味深な表情するまではいいけど、滑稽な使い方をするやつを振るいにかけて、そいつらにムカついてる、みたいな。ただ意味深な表情を意味深に使える場面ってそうないから、だいたいイライラするぞ!みたいな。

ぜーったいバイト先でなんかあったやつやん!と思いましたがなんだかんだ情景のイメージはできる歌詞だと感じました。

今僕らにとって 大切なもんって 皆殺しのメロディだけ

これ先に言っておかなきゃいけないのが、 THE BLUE HEARTSの曲に「皆殺しのメロディ」という曲があること。

それがなくとも「どうでもいいから脳内で全部殺す」という物騒な考え方はできます。石風呂楽曲に似たような歌詞の曲もありますし。

が、「皆殺しのメロディ」って曲は「悩みはどうでもいいから、自分の楽しみのために生きるぞ」みたいな物騒ながら結構前向きな曲だなーと思ったので、ネクライトーキーの曲の方針ともかなり合致するとこがあると思う。

あと最後の「だけ」って部分からも「それ以外はどうでもいいから」みたいなニュアンスを感じる。

「今僕らにとって」からは、他の人がどうだか知らないが、この曲に共感する僕らにとっては、という意味だと勝手に解釈した。この曲に共感を覚えない人はネクライトーキーの曲ほぼ全てに共感を覚えないと言っても過言じゃないくらい、不器用な"僕ら"に向けた曲だと思う。

皆殺しのメロディだけだ

だっ!!!

 

煙たがるブルーライト

ここからの一節は1セットなんですが、フレーズの前後の繋がり方と発想の飛び方がビビるくらい多いです。先にタバコの話だな~って分かってる方がここのフレーズは面白い。なんか急にタバコの話に飛んだあたりから、バイト先のタバコ吸ってる特定の誰かの話をし始めたように思えなくもない。

「煙たがるブルーライト」のブルーライトは、若者とかタバコに興味がなくてブルーライトを浴びてばっかりの人のことを指しているんだと思う。

インターネットをしていると嫌煙の話をよく見るけど、ブルーライトを浴びる層とタバコを煙たがってる層が重なっていることを、比喩表現を通して上手く絡めているような気がする。そういう比喩表現だと確信はしてないけど、面白いなと思った。

あと、この曲では光を煙や霧のような靄(もや)のかかったものに例えることが多くて、それはMVの雰囲気にもよく出ていると思う。朝靄のかかったビルや深夜の街灯みたいな人通りの少ない街の様子を彷彿とさせる。ちょっとした孤独を感じながらも一人になれるあの感じをグッと感じさせてくれて、僕はこういう表現がとても好きです。

シガレット 猫に嫌われる 臭いが付くよ

煙いといえばタバコ→タバコと言えばシガレット→シガレットといえば猫に嫌われるニオイ、みたいな連想ゲームが知らん間に始まってて、これも発想がいたるところに飛び飛びになってしまう自分みたいな人間からすると何となく好感度が高いんですよね。

シガレットはタバコの真似ごとに使われることで有名ですが、そこから「シガレットは猫に嫌われる臭いだからやめとけ」転じて「タバコは人に嫌われる臭いだからやめとけ」と言っているようにも見えました。ここら辺は発想飛び過ぎてるので違うかもしれません。

吸えたもんではない ほらきっと タバコやめるのも いいもんさ

煙いし嫌われるし「吸えたもんではない」と自分の中では否定しながらも、誰かに向かっては「ほらきっと タバコやめるのもいいもんさ」と推奨に留めるのがなんだか現代的。

誰かに向かって言っているようでありつつ独り言のように見えるというか、一人で誰かを想像して「やめてくれたらいいのにな」と思っているような寂しさがある。タバコを実際に吸ってる人にこれを言えないであろう危うさのせいでそう見えるのかも。

ま、ま、ま、舞い上がってゆくよ するりするり夢のよう

タバコの「煙」から連想する「舞い上がる」イメージから、つかみどころのない「夢」が歌詞に出てきます。脈絡のなさそうな歌詞がキレイな連想ゲームのように繋がっていってるのが、何度も書くけど個人的に大好き。

ここのフレーズはやたら言葉が綺麗なので、タバコは関係なく自分自身が何かに舞い上がってるように見えます。

まあ実際に夢だったわけで

夢オチ。まあ願いは叶わないし舞い上がっても夢だけどね、みたいな感じ。

あと、歌詞をストーリーとして見るなら、一旦ここで寝落ちしているように感じた。煙たがるブルーライトあたりからの脈絡のなさというか、歌詞の発想の飛び方やメロディの落ち着き方も、うたた寝だと思うとなんとなく頷ける。

 

からまった こんがらがった!

あちゃー、寝落ちしてたか~。と言わんばかりのサビ。すき。

寝落ちや起き抜けのイメージは完全に妄想だけど、「気づいたら朝、始まっちゃったんだけど!!」くらいの勢いがあると思っている。

来週は台風がっつり来るから休めば?

このバンドのライブが台風で中止だったか予定変更だったかになった話は有名で(うろ覚え)、一見メタ要素で内容がない歌詞に見えますが、ストーリー上ではしっかり繋がってるように感じました。

誰かに問いかけている訳ではなく、文脈的に自分自身に向けての提案みたいなものだと思う。

続く毎日のなかで、特別な理由がないと休めないような重圧みたいなものをこの歌詞から感じる。理由をつけられるなら、やりたくないことはしたくないという意志が明らかにある。この場合は仕事(バイト)。

今 懐中電灯持って 暗闇を越えて わがままな君へと 会いに行く

「わがままな君」を何と捉えるのかは色々ありそうですが、僕としては仕事とか上司とかを「君」って呼んでてもこの歌詞ならおかしくないなと思いました。

さっきまでの歌詞で出ていた、舞い上がるような夢を見ていたという情報と、赤羽の君から、恋人や想い人って可能性もありますね。初見の時は想い人への感情がこんがらがった!って意味だと思ってました。合ってもないし間違ってもなさそう。

懐中電灯持って暗闇を越えて何かに会いに行くってことだけでもまぁまぁテンションが上がりますが、台風や闇夜の中ってなるとまた非日常感が増していいですね。タイフーって曲があるんですけど…(割愛)

ふらふらな気持ちも持っていくんだ

ふらふらな気持ちって表現いいですよね。興奮、疲労、辟易なんかのどれにでも取れるし、感情は不安定だけど一定してポップな感じがまさにネクライトーキーの歌詞。

君がなんなのか、ふらふらな気持ちがなんなのかっていうのは自由に感じるからこそいいものだと思うし、一見訳わかんない歌詞の意味を深読みするのって楽しいから皆さんも是非。

 

人がよく死ぬ街で

ここの転調はなんだか意味深。石風呂節では「殺す」とか「死ぬ」とか結構物騒なワードが出てくるけど、便利なたとえ言葉なんだと勝手に思ってる。ホントに死んでる可能性も否定できないけど。

なんというか、精神的な死を意味してたり、「生きていけない」の裏返しだったり。そういう言葉だと思うし、ここの「人がよく死ぬ街」も精神的に死んでる人たちを指していると思う。

それを踏まえて自分は死にたくないとか、もう死んでるかもしれないとか、死んでるような顔ばっかりだな、みたいなそれなりの暗い気持ちが込められてるような気がする。

転調から察するに、死にたくないけどやめたいな、みたいなことだと思う。

 

家ついて 寝転んで もういいや なんつって
そうなって スヤついて まぁいいや ってなったって
そっからは 何用も するべきじゃ ないからね

ここのコーラス素敵。ちなみにカラオケで合いの手入れてもらって歌うと楽しい。

この部分からも、ずっと続く毎日と、やらなきゃいけないことへの葛藤を感じさせます。

誰しもそうだけど、家に帰ることができた時点で疲労はピーク。自分で自分自身をなだめたり、褒めたり、許したりすることって疲れてる時は大事。っていうのを自分でわかってて実践している感じ。ホントにすき。

僕は

泣くわ。「ぼくは」3文字にここまで感極まると思ってなかった。

「僕ってやつは」とか「僕なんかでは」みたいなニュアンスだと思う。絶対枕を少しの涙で濡らして寝てる。なんだかちっぽけな自分を感じるような、虚ろな歌詞。

なんだけど、コーラスのおかげもあってなんとなく一人じゃない感というか、前を向けるような感覚があるのが新鮮。

からまった こんがらがった ピントがずれきってるまんまの僕なら

「ピントがずれきってるまんまの僕なら」って表現最高かよ。500億点。

世の中へのピントがずれてるって意味も、涙で目が潤んだままって意味もあると思う。

世の中の見え方が人とちょっと違ってるなっていう感覚は既にネクライトーキーにたどり着いてるような人だったら多分そこそこの割合であると思ってて。

というか、誰にでもある感覚なのかもしれないけど、なんとなくモヤがかかったような感じとか、ズレてるって言われることとか、漠然とした生きづらさとか。

そういう時にこんがらがったって投げだすための曲だと思う。ここまで書いててポエムみたいになった。

うまくやってるよ なんて 騙し騙しで 同窓会を避けて歩いていく

同窓会がイヤだな、っていうだけの歌詞じゃない。ピントがずれきってるからこそ避けるべきものは避けるし、うまくやってると騙したのは他人だけじゃなく自分も。

それを全部わかってて、「ピントがずれきってるまんまの僕なら」って前置きして吐き出してるのが凄いグッとくる。歌詞聞いてて「俺じゃん」ってなった人多分そこそこいると思うし、そこがネクライトーキーの評価されるべきところ(いっぱいある)の一つなんだろうな~と思う。

からまった こんがらがった! 太陽系最後に通りすがったら「サヨナラ」

僕も丸投げしていく感情と共に太陽系を通過したいです。

今11号に乗って 軌道エレベーター越えて 隣の隣の星へ行く

11号の部分は初めて月面に人が着陸したことでおなじみアポロ11号で間違いなさそうですね。この星で生きるの向いてないわ、と言わんばかりのラスサビ。最高。

軌道エレベーター越えてってのもどんだけ遠ざかりたいんだよって感じしていいですね。

からまった こんがらがった! どうせ上手にやっていけやしないなら

ここに来て歌詞がめっちゃわかりやすくなって、感情にストレートに訴えかけてくる。

曲作ってる朝日さんは特別共感してもらおうなんざ考えてなさそうだけど、それでもこの心からの叫びには共感の嵐が止まない。18歳ぼく、泣く。

今僕らにとって 大切なもんって 皆殺しのメロディだけ

「どうせ上手にやっていけやしないなら」からラストこれに繋がるのも最高。皆殺しってフレーズはやっぱりどうしても物騒だけど、人から離れて一度全て帳消しにするような解放感溢れるフレーズだと僕は思っている。勿論、人は殺さないし自分は死ねない。あくまで皆殺しではなく皆殺しのメロディ。

皆殺しのメロディだけだ

最高です…!

 

おまけ

別記事で書いてたけど統合したやつ

 僕はこの曲とMVの全部が好きなんですが、「全部好き!」っていうと雑に見えるので「ここすき」を一つずつ挙げてくことにしました。基本独り言です。

ただ、僕は音楽について何も知らないので丁寧にやってもなお雑な記事に見えると思います。間違ってたら教えてください。わかってくれる人がいたら嬉しいな!の精神でやっていきます、よろしくお願いします。ちなみに擬音で音を書くのでめちゃくちゃ読みにくいです。

楽器隊

キャッチーなMVとボーカルの声に目と耳が行きがちですが、何回も聞くと音作りがしっかりしてることに気づかされました。素人がなにいっとんじゃって感じですが、これはマジでそう感じました。

リズムギター

左から聞こえるやつ。とにかく可愛く同調する感じで鳴るのが良い。もっさの擬音化みたいなとこある(?)。

最初のジャカジャカの後、テンツクテンツク(0:09~)の後のテッテンテーン↑テッテンテン→テレテッテンテン↓テッテンテー↑の心地よさが最初のここすきポイント。間奏にも同じフレーズがあるんですが(1:30~)、これがあることによってめっちゃ引き込まれる。最高。

最初の一節歌った後(0:29~)にキーボードの後ろで鳴るジャカジャーンッも「ロード中」感がすき(多分つたわらない)。

ぱっぱっぱっ~(0:49~)の後ろで控えめにジャーンって繰り返すのも寂しい夜道感ありますよね。サビに向けての盛り上がりでジャンジャン鳴ってるのもなんか可愛く感じるのはなぜなのだろうか。

煙たがる~のジャカジャーンッジャの繰り返しの部分(1:36~)。これ、急に静かになって寂しさを感じるのがまた良い。

で、一通りやった後(2:18~)の「…だ!」の後ろでジャーン…って繰り返してサビの余韻に同調する感じもすき。

次の間奏(2:30~)のキーボードの後ろでツクツクテーン!って元気な感じで鳴ってるのもいい。

(2:44~の)掛け合いの時のいい意味で無気力なジャッジャッジャッジャッって繰り返しも可愛い。

こんな感じで一通り可愛く同調してくれるんですが、ラスサビ(2:57~)で一人で鳴るのが「明日に向かって頑張らざるをえない虚しさ」感を出してくれていて、単純に気持ちが盛り上がるし上手く表現できないが感情がこみ上げる感じがある。帰ってきてベッドに横になって天井を見つめている時のあの感じになる。

多分前までのサビのベースのフレーズなんですが、3回音が上がって1回下がるのが3歩進んで2歩下がるみたいでいいですよね。

ここの歌詞がとかく良く聞こえるのも、こういう色んなギャップがあってこそなんじゃないかな~と素人感覚で思った。

全部好きって言った理由がわかりましたでしょうか。これを全要素でやろうと思います。

リードギター

右から聞こえるやつ。リードなんでそりゃそうなんですけど、各要素との合い方が異常に良い。いちいちカットイン入る感じがとてつもなくかっこいい。いい意味で情緒不安定な感じがすき。

最初にテッテレ!テッツテッツテーン!テレレットゥンテーン!みたいな感じで入る主旋律、始まるぞ感が強くて良い。好きな曲だからこそってのもありますが。

驚いて~(0:25~)に驚いた時の効果音みたいにテレレーテレレー!が入るの好き。MVで回転してるとこ見ながらトゥルルルルルルでメロディに入っていくのも疾走感あってとてもすき。

吸えたもんではない~(1:42)あたりも効果音みたいでよき。

ぱっぱっぱっ~(0:49~)とま、ま、ま(1:49~)に入る点滅してるような高音、妙に悲しげなのがサビに向けての感情の高まりを感じます。

最初のサビは、サビに向けトゥーントゥーントゥーントゥーン×2 テンテンテンテンテンテンテンテン!と音を刻んでくる。助走つけてジャンプしてるみたいで爽快感が最高。

あとサビ。各サビの通りすがったら~にあたる部分で段階的に高音になるとこがお気に入りです。手拍子に合わせてテレテッテ!ってなってるのも地味にすき。からまったこんがらがったの部分は各二回繰り返すんですが、二回目と最後の皆殺しのメロディーだけだ!に向けて音が下がっていくとこの、ケツで階段下ってるみたいな疾走感もいい。

(2:44~の)掛け合いの時はテレレンテー!って歌詞に音が合ってるのが気分上がるし、~ないからねーも音が綺麗に下がって合うので気持ちいい。ここが一番好きかもしれない。

ところどころあるキーボードやドラムとのシンクロ部分も気持ちいいです。

ラスサビに向けては上手くやっていきたいけどやっていけない、みたいな色んな感情が渦巻いてるみたいに聞こえるし、最後のからまったこんがらがったでいい感じに諦めきれてるように聞こえるのがいい。だいぶ歌詞に引っ張られた感想ではあるけど。

終わりも「なんてね!頑張って!」って言われてるような軽さで元気になれる。

ベース

基本はドゥンドゥクドゥッヴみたいな繰り返しで、軽快に地を踏みしめる様な感じで鳴ってます。刻一刻と進む時間の流れみたいで気づかないけど心地よい。

待てどもトラフィックライトの前のデレレレレレレも考え事や悩み事から覚めるような感じでハッとさせられます。

ぱっぱっぱっの部分とま、ま、ま、の部分で全然フレーズが違うんですが、曲の中でしっかりと物語が進んでることを感じさせていて素敵です。それぞれの歌詞のイメージに合う鳴り方をしてるというか。

掛け合いの部分(2:44~)の鳴り方、ドゥンドゥッドゥ ドゥードゥーみたいな感じで一時の休息感がすき。

サビのゆるやかな階段みたいな鳴り方すき。迫ってきてる感。

ドラム

小学生並の感想になっちゃうんですけど、めちゃめちゃ難しそう。よく演奏できるな…。癖になるリズムが特徴的です。もはや擬音を書くのすら無理なレベルでヤバい。

随所で「どうやんのそれ」っていう癖になるリズムがかき鳴ってて気持ちいい。

それでいて序盤のサビ前とかサビはしっかり脇役に徹するような感じがいいな~と思います。

キーボード

最序盤から存在感を圧倒的に見せつけるピコピコ。最強。

序盤のフレーズもサビのフレーズも割と全部好きなんですが、一番最強なのが「だっ!!」に向けて全員同じ階段を登るとこ。存在感を見せつけるキーボードすらも巻き込んでこんがらがったソレを吹っ飛ばす。よい。

MV

もっさがかわいい

 

こちらからは以上です。