ちわっす。ネクライトーキーはご存知ですか?
全陰キャが聴くべきネクラロックポップミュージック、ネクライトーキーを聞け。
全然脈絡ない話するんですけど、もっさのメイクの映え方、凄くないですか?どんどんメジャーの顔になっていく。多分もっさ自身も自覚してるけど、実は言っちゃダメなことだったら申し訳ないな。
あと今回はONE!とZOO!!から選んでます。石風呂楽曲は個人的に分けたい。
オタクの長いオタク記事だから見出しだけ見て「へ~」って言って帰ってもええやで。見出しすら長いけど。
わかる大賞
愛とか恋とかそんなよくわからんもんとかじゃない
「許せ!服部」より
根暗にありがちなコミュニケーションを避けてきたが故の「一般的な人の理解度より愛とか恋とかが何か知らない」をうまくリズムに乗せてある。この後の「金だ 金だけだ」も決意が見える感じが好き。
1人になって考えたって 冷蔵庫とベッドを行き来するだけ
「明日にだって」より
ベッドの寂しさから来る空腹感というかモノ欲しさ、頭の整理がつかない感じがシンプルかつストレートに表現されている。ベッドで何か考えてる時って普通に時間経っちゃうから喉乾くし、結局一人だから結論なんて出ない。そんな時間の経過とどうしようもなさを「冷蔵庫とベッドを行き来するだけ」って間接的に伝えてくる感じが良き。
高校生から眠る 僕の才能は眠ったまま
「オシャレ大作戦」より
この歌詞だけでオシャレ大作戦がどんな曲かわかるくらい、年齢からくる葛藤がわかりやすいどストレートな歌詞。「信じたモノが花開かず信じていいのかわからなくなってるような悩み・何もない自分に何かあると思いたいけど、本当に何もなさそうな暗さ」の両方が込められていて、思わず自己投影しちゃう没入感がある。
話を聞いて欲しくて 誰かに褒められたくて でもひとりなんだ どうせ最後の僕らは
「夏の暮れに」より
わかる~。「僕ら」なのもいいですよね、みんなどうせおんなじ気持ちだよなって感じがして。以上です。
なんだか泣きたくてどうでもいい映画を見たら「別に要らなかったな」なんて
「夏の雷鳴」より
夏の雷鳴の出だしの歌詞である「冴えない暮らし」の具体例がうまく出ていて、めっちゃすき。仮にこれを体験したことがなくても映像が浮かびやすい具体例のストレートさが、この曲の暮らしのどうしようもない感じを加速させてる。夏の雷鳴の歌詞は全体的にそう。
隣が終わらせて帰っていったら 僕は一人ただ残り物を片付けてる
「放課後の記憶」より
これも具体例を出して気持ちをのめり込ませるネクライトーキーの常套手段。そのまんまの暗さを具体的に伝える感じが僕は好きです。好みは分かれると思うけど。特にアルバム通してZOO!!はこういう歌詞が多くて全体的に好き。わからない人には一生わからなそう
ネクラ大賞
ただ次の無い死ぬためだけの暮らしだよ
「ボケナスのうた」より
繰り返す日々のつまらなさと苛立ちを重点的に歌いながらもたま~にある希望の光を掬い上げるようなこのバンドの曲たちの一貫性が大好きで、全曲通して聴くとホントに感情が添い寝しちゃう(なに言ってるのか僕もわからない)。ネクライトーキーって名前案を出したもっさは天才。こういう歌詞があるからこそ明るい曲や歌詞が一層映えるんだと思います。
そろそろバレるかな 友達にはなれないことも
「明日にだって」より
良くも悪くも自分本位で自己中心的で他人を他人と割り切る余裕のない感じが現代的。決してハッピーな歌詞ではないので嫌う人もいるとは思うんだけど、こういう歌詞を支持する層の方が多数だと思う(根拠なし)ので、マジでこのまま突っ走ってほしい。
「うまくやってるよ」なんて 騙し騙しで 同窓会を避けて歩いていく
「こんがらがった!」より
Twitterで見た。この歌詞で何かしら引っかかる感情が無い人、多分ネクライトーキーが本当に売れるまで曲を聴かないだろうな
何もないぜ、僕ら がらがら 音が聞こえる 空洞過ぎてく
「深夜とコンビニ」より
根暗あるある、人としての何かがなにもない。またはそう感じる。すっからかん。がらがら。その空虚さに浸れる曲。定期的に聞きたくなる
嫌われる 嫌われていく 何をした 俺が何をしたんだよ
「虫がいる」より
だいたい一発芸な曲ではあるが、醜形恐怖症予備軍みたいな根っこの部分の底知れない暗さが滲み出てて初めて聴いた時ハッとした。ラストの歌詞にこれ持ってきてるし。このバンド、自分のこと言ってんなって時が間々あって軽く恐怖。
二十五を過ぎたら死ぬしかない 形のない恐れだけが⇔二十五を過ぎても生きていたい やるしかないここまできた
「オシャレ大作戦」より
説明不要かも。オシャレ大作戦の良いところって、音作りの凄さもそうだけど歌詞の主張が一曲でこれ以上ないほど完結してるところ。国語の教科書に載っていいくらい想いの段落分けがスムーズで美しい。
なんていうかこのバンド、全体的に日本語の使い方が上手いし音楽マニアの音作りと最高のボーカルで可能性が無限大。演奏も魅せるのが上手い。無限?
ライト大賞
絶望はいつでも昨日へ向かう心の中にあったんだ⇔希望はいつでも明日へ向かう心の中にあったんだ
「だけじゃないBABY」より
ネクライトーキーで一番か二番目かに素直な曲。対句でシンプルにかっこいい。このシンプルどストレートさも「泥臭いけど良い」と言われる理由かもしれない
地べたを這おうが進むだけマシか わかってないことだらけでも
「夢見るドブネズミ」より
さっきまでネクラ賞の部分書いてたからバカみたいに明るく見える。どした?結構曲によって感情の波があるんですが、これは見ての通り前向きで泥臭い。こういう気分の時もある。
生きていくふりを続けていく途中で 君が居るならマシと思うから
「朝焼けの中で」より
わりと自分本位なネクライトーキーにおいて「君」って単語は結構珍しいんですけど、それを含んだ歌詞すら自分本位なのがマジで余裕ない人の曲って感じでいいな。よくない?知らない?そっか。
昨夜(ゆうべ)読んだ 本の続き 面白くなってきたんだ ほんの少し
「夏の暮れに」より
こういう少しの楽しみで余裕なく生きる感じ、「ホンマそれ」しか言えないオタクになる。オタクに人生は難しい。
想像通りの昨日を超え明日も来て転がれ
「遠吠えのサンセット」より
繰り返しの日々を歌う曲の中でも飛び抜けてポップ。これが歌いだしなのが個人的にツボ。僕が「日々が続く」表現が好きすぎるだけって説もある。
絶対最終回は僕らのものだ
「レイニーレイニー」より
歌詞に石風呂要素が散りばめられてる中にこれがパッて一つだけあるのめちゃめちゃカッコよくないですか。そもそもにわか石風呂ファンだけど惚れちゃう。(わかる人だけわかって)
cry大賞
「大丈夫 大丈夫だよ」でも本当は怖くて今にも気が狂ってしまいそう
「だけじゃないBABY」より
曲のなかのストーリーとして見ても、一歌詞として見ても最高。絶対ブルーハーツと東京事変とナンバーガールとチャットモンチー好きじゃん。少なくともブルーハーツは好きじゃん。
ネクライトーキーと(叫びゃいいからさ)
「めっちゃかわいいうた」より
これまで数々の根暗な具体例と「仲間だ」ってなる曲の一貫性でボコボコに共感してるからこんなん歌詞にされたら意味も分からず付いて行っちゃうでしょ。ワイも叫ぶ~!!
ヒトの分際で偉そうに!
「ぽんぽこ節」より
もうなんかヒトじゃないヒト目線なのいいよね。もっさが言うのがまた。村田沙耶香の本とか好きそう。これも偏見です。
哀しいこともムカつくことも捨てる手前で溜まる、黙る 仕事終わりのバスのなかでも泣きやしないけど
「北上のススメ」より
ネクライトーキー特有のサビ前で最高に根暗な部分出してくるのすき。捨ててしまえばいい感情を一理あるかもしれないと思って溜めちゃうの、あるあるすぎ
誰にも見えない場所で なんにもできない人へ
「がっかりされたくないな」より
がっかりされたくないな、マジで暗すぎて全部好き。youtubeにMV上がってない曲でどれかオススメしろって言われれば間違いなくこの曲。死ぬんちゃう?ってくらい暗い。死ぬんちゃう?
時代なんて知ったこっちゃない 台風が来るぜ
「タイフー!」より
これが実ははじまりの曲なの、いいですよね。すげー現代に沿ってる曲を作るネクライトーキーが「時代なんて知ったこっちゃない 台風が来るぜ」って歌うのなんかこう得も言われぬエモさが…あります…
talky大賞(ええこと言うやん賞)
そうやって僕らの毎日は 意味もなく続く 少しだけズレる
「夏の暮れに」より
繰り返しの毎日の表現がめちゃんこ好きなのは書きましたが、やっぱこれも好き。これは特に聴いてて気持ちいいんですよね、もっさが作った曲らしいんですが情景を浮かばせるのが上手。ZOO!!で一番聴いてる。
娯楽だって裏めくりゃ人が生きてるんだぜ
「北上のススメ」より
究極のこと言うやん。ハッとさせる天才か?
来週は台風がっつりくるから休めば?
「こんがらがった!」より
なんか音にバチバチにハマってんの凄いし、これが歌詞なのも凄い(語彙力がない)。こんがらがった!って曲自体、ストーリーがある中で生活感がやたら具体的だから夢の中みたいで浮遊感ありますよね。
最低な言葉も覚えたよ 友達と笑い合うための言葉だぜ
「涙を拭いて」より
最高の慰め言うやん。座右の銘にします。
裸はやめて服を着て 正直だって嘘をつけ
「遠吠えのサンセット」より
深すぎるな。泥臭く生きてきた仙人みたいなこと言うやん。
誰もが今まともなヒトのフリ
「渋谷ハチ公前もふもふ動物大行進」より
もうこの曲をTwitter及びSNSの曲としてしか見られないので、誰かあとは頼みました
個人的総合大賞
二十五を過ぎたら死ぬしかない 形のない恐れだけが⇔二十五を過ぎても生きていたい やるしかないここまできた
絶望はいつでも昨日へ向かう心の中にあったんだ⇔希望はいつでも明日へ向かう心の中にあったんだ
昨夜読んだ 本の続き 面白くなってきたんだ ほんの少し
ここらへんは日本語としてシンプルに美しいと思うのでめっっっっっっっっっっちゃすき。
ONE!とZOO!!に入ってないMV「波のある生活」の歌詞も凄い良いんですよね、「今はなんにもできない大人になりそうだ」とか「普通のことも知らないまんまでいる僕は」とか。いい感じにウッってなるのでどうぞ。
あと石風呂楽曲もネクライトーキー踏まえて聴くと簡単にズブズブハマれるので暇なら是非。
感傷に浸ることも前を向くこともできるネクライトーキー。どうか聞いてほしい。
あと実は「ゆうな」の歌詞だけ入ってないです。あれはどこか一つを切り取って~て感じでもないかなって。
こちらからは以上です。